東京都大田区南蒲田1-20-20
PHPメンターズ セミナープログラム
PHPメンターズセミナーの参加は登録制になっておりますが、時間帯によって空席があればキャンセル待ちなどの方でも入室可能です。また、登録済みの方でも万が一満席になってしまうと入室できない可能性がございます。この点ご了承いただき、お早めの移動などお願いいたします。
PHPカンファレンス2015内で、ミニカンファレンスのような形で開催します。
本プログラムは複数の講演に分かれています。各講演の時間はPHPカンファレンス2015のメインプログラムと共通しており、講演単位で参加/不参加は自由ですが、参加お申し込みとしてはプログラム一括でこのページのみとなります。どれか1つでも参加を希望される方は、このページにてお申し込みをお願いします。
NO | 開始 〜 終了 | 長さ | 分類 | 発表者 | タイトル |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10:50 〜 11:20 | 0:30 | 基調講演 1 | PHPメンターズ 後藤秀宣 | 視点 |
2 | 11:30 〜 12:00 | 0:30 | ゲスト講演 メンターズ of メンターズ 1 | 名古屋経済大学 経営学部教授 中西昌武 | フォーム検討に対する概念フォーム理論からのアプローチ |
3 | 13:00 〜 13:30 | 0:30 | ゲスト講演 メンターズ of メンターズ 2 | 株式会社フュージョンズ 杉本啓 | ドメイン駆動設計 ~ユーザー、モデル、エンジニアの新たな関係~ |
4 | 13:40 〜 14:10 | 0:30 | 講演 | PHPメンターズ 久保敦啓 | Frameworks We Live By: Design by day-to-day framework development: Multi-paradigm design in practice |
5 | 14:20 〜 14:50 | 0:30 | ディスカッション | 講演者 | |
6 | 15:00 〜 15:30 | 0:30 | 基調講演 2 | PHPメンターズ 後藤秀宣 | Coding We Live By 〜モデルと実装の今と未来〜 |
書籍『エリックエヴァンスのドメイン駆動設計』 に登場する諸概念について多少の知識があると、講演やディスカッションの内容をより深く学べます。
PHPメンターズ 後藤秀宣
人は生まれながらにして目を持ち、そしてその目で世界を見ながら日々生活しています。ところで、その目に見えているものは、どうしてそのように見えるのでしょうか?
この講演では、視点がどのようなものなのかを紐解きながら、「視点」という視点から、ソフトウェアのモデリングやドメイン駆動設計を捉え直すことを試みます。
名古屋経済大学 経営学部教授 中西昌武
フォーム検討は要求分析の重要なタスクでありながら、理論の恩恵を受けず、ベテランSEの技芸や実装ツール機能に任されてきたが、ここでは「概念フォーム」モデルを用いた理論的アプローチを紹介する。フォーム検討は、データソース構造と不可分の関係にあるから、それに基いて理論化できる。ひとたび理論を与えると、これまでのフォーム検討の考え方やフォーム生成ツールの不備が見えてくる。またドメイン駆動アプローチへのフォーム検討の関わり方も見えてくる。
株式会社フュージョンズ 杉本啓 twitter
ドメイン駆動設計(DDD)が関心を呼んでいます。
しかし、原典であるエリック・エヴァンス氏の同名の著作は、話題が多岐にわたっているため、ややフォーカスを絞りにくい面もあります。DDDをどう理解し実践していくべきかに戸惑われている方も多いでしょう。
DDDを、オブジェクト指向の延長線上で理解し、アプリケーション開発においてオブジェクトモデルを実装する上でのガイドラインあるいは規範と捉える論者もありますが、一方で、そうした理解がDDDのメッセージを必ずしも的確に受け止めていないのではないか、と感じられる方もいらっしゃるでしょう。極端な話、業務用語に基づいてクラスとメソッドを命名すれば、それでDDDということになるのでしょうか。
本セッションでは、会計分野でドメインモデルにもとづくアプリケーションを実際に開発しているスピーカーをガイドにDDD本を俯瞰し、エヴァンス氏のメッセージの輪郭と含意ををあらためて浮き彫りにすることを試みます。
PHPメンターズ 久保敦啓
今、ドメイン駆動設計は世界的にかつてない盛り上がりを見せています。来年2016年1月には、ドメイン駆動設計の提唱者で書籍『ドメイン駆動設計』の著者であるEric Evans氏や書籍『実践ドメイン駆動設計』の著者であるVaughn Vernon氏を始めとする、そうそうたる発表者らによるドメイン駆動設計のカンファレンス「Domain-Driven Design Europe」が開催されます。しかし、この盛り上がりに対して、ドメイン駆動設計の中心的課題といえるドメインモデルの設計に関する議論は(少なくとも日本では)深まっているようには見えません。ドメイン駆動設計の重要な原則である「モデル駆動設計」は問題ドメインの概念に根ざした分析、設計、実装における単一のモデルの開発を目指すものですが、それは具体的にはどのようにすればよいのか、自信を持って答えられる人はいるのでしょうか。
Domain-Driven Design Europeの発表者の一人としてJim Coplienの名があります。Eric Evans氏による書籍『ドメイン駆動設計』(2003年)に先駆けること5年、日本ではソフトウェアパターンやアジャイルのリーダーとして知られるJim Coplien氏は実用書として『マルチパラダイムデザイン』(1998年)を世に出しました。『マルチパラダイムデザイン』はそのようなドメイン駆動設計の不明点に明確に答える数少ない書籍であり、ドメイン駆動設計のフォロワーのみならず、すべてのソフトウェア開発者に読んでほしい奥義の書とさえいえるものです。
このセッションでは、マルチパラダイムデザインの観点から、分析、設計、実装とドメインモデルの関係について考察を行います。そして、マルチパラダイムデザインを適用した具体的なドメインモデルの設計手法として、フレームワーク開発による設計を提案します。
講演者4名、および参加者のみなさんといくつかのテーマでディスカッションを行います。各講演の質疑応答も、ここで行います。
PHPメンターズ 後藤秀宣
Webアプリケーション開発は、スピード重視の大量生産の時代を経て、アプリケーション内部の資産をより長く活用し成長させていくために、設計やモデリングといった話題がトレンドになるようになってきました。しかし、原理原則やパターンの話ばかりが目につき、モデリングや設計がどのような活動なのか、とくにこれらを実装者がどのように行うのかという点は、ぼんやりとしたままになっています。
この講演では、私たち実装者が日々やっているコーディングに目を向けます。そして、コーディングがモデリングや設計とどのようにつながっているのか、実例を交えつつ、私たちに今見えている手元から見直すことを試みます。